【蔚山(韓国)27日=盧載鎭】韓国で合宿中のオマーンGKアルハブシ(26=ボルトン)が、日本代表MF中村俊輔を挑発した。04年2月W杯3次予選初戦で日本と対戦し、中村俊のPKを止めた実力者は「今回もPKになったら、また止められる自信はある」と言い切った。

 中村俊の実力を認めているからこその挑発だ。アルハブシは過去、日本と3度対戦(いずれも0-1負け)しているが「記憶にある選手は中村だけ。あと知っているのは、中田英寿だね。他の選手はあまり覚えていない」。04年アジア杯(中国)決勝トーナメント1回戦では、中村俊の技あり決勝ゴールに沈んだ。同年10月の同予選第2戦もアシストを許している。強烈な印象が残っているからこその心理戦だ。

 もちろん、自信の裏付けはある。「僕は、セルティックの試合は10戦以上見ている。セルティックの試合を見る時は、中村の動きしか見ない」。中村俊の癖や特徴はすでに把握済み。「4年前のPKは運もあったけど、今回は実力で止められる。僕は彼の動きが読めるからね」。オマーン唯一の欧州組が、日本のエースを封じに狙いを定めた。