<国際親善試合・キリン杯:日本4-0チリ>◇27日◇長居

 MF長谷部誠(25=ボルフスブルク)が、ドイツを制した自信と力を発揮した。前半14分、右サイドを崩して中央のFW玉田に高速クロス。得点には結びつかなかったが、1本のパスでDFを崩す絶妙の動きを披露した。守備でも遠藤とのダブルボランチで相手の攻撃の芽を的確に摘んだ。

 所属のボルフスブルクでブンデスリーガを制覇。25日に帰国し代表で練習する時間は1日しかない過密日程だったが、十分に見せ場をつくった。「厳しいコンディションの中でも、どれだけできるか。そこで結果を出すことが求められるし、ボクにはW杯という大きな目標がある。そこだけに集中してやっていきたい」。夢はまだ果たしていない。