<キリンチャレンジ杯:日本1-0アルゼンチン>◇8日◇埼玉

 世界ランク30位の日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(57)が初陣で歴史的勝利を飾った。世界最高峰FWのリオネル・メッシ(23)擁する同5位の強豪アルゼンチンを撃破した。

 FW香川真司(21=ドルトムント)がメッシとの勝負を制した。3トップの左で先発し、攻守両面で何度も渡り合った。後半2分には後方まで戻ってメッシのボールを奪い、同7分には岡崎からの右クロスをシュートまで持ち込んだ。持ち味のドリブル突破も披露したが、本人は不完全燃焼のようで一切、笑顔なし。「満足しているのは結果だけ。あれは本気のアルゼンチンではない。メッシも故障明けで単純ミスがあったり、雰囲気からして本気じゃなかった」とぶぜん。向上心が強いだけに、納得はしていないようだ。