家族と会うためにイタリアへ向かっていた日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)が、故郷エミリア・ロマーニャ州に戻った。ドバイ経由の航空機でローマに着くと、電車に乗り換えて同州ボローニャ駅に到着。長旅に疲れた表情は見せていたものの、地元メディアに向かって「日本は復興をすでに始めている。日本人は泣いて途方にくれるのではなく、再び歩きだしている」と話した。

 同監督は日本の様子について「商店の人が無料で生活必需品を配っている。お金ができたら返しにくることを知っているからだ。日本人とはそういう人たちなのだ。日本人は諦めない国民だ」と力説。25、29日の国際親善試合については「私は協会と密に連絡を取っているので、そこから何か連絡がくることを待っている。私はただ家族を安心させるために戻って来た。可能になればすぐにでも日本へ戻る」と話した。(波平千種通信員)