ザックジャパンが全世界に向け、復興支援のメッセージを送る。日本協会の小倉純二会長(72)は27日、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ

 がんばろうニッポン!」(29日、長居)がアルジャジーラ、ユーロスポーツなどで生中継されることを発表。ほぼ全世界でチャリティーマッチが生中継されることになり、東日本大震災の被災地復興支援をピッチ上から世界中にアピールする。一方、被災した仙台のMF関口訓充(25)らJリーグ選抜メンバーも大阪入りした。

 ザックジャパンがピッチ上から世界中に東日本大震災の被災地復興を呼び掛ける。小倉会長はこの日「FOX、ユーロスポーツ、アルジャジーラなどが生中継をしてくれることになった。ほぼ全世界をカバーできることになる。ありがたいこと」と話した。

 日本代表-Jリーグ選抜のチャリティーマッチを生中継するのはアルジャジーラ、ユーロスポーツ、FOXラテンアメリカ、バンデランテスの4つのテレビ局。世界中で視聴できるアルジャジーラに加え、欧米をカバーするユーロスポーツ、南米のFOXラテンアメリカとバンデランテスが日本サッカー界を挙げての復興支援のメッセージを発信することになる。

 W杯、W杯予選、アジア杯などの公式戦を除き、日本代表の試合が世界中で視聴可能になることは異例。主将のMF長谷部誠(27=ウォルフスブルク)は「これだけ大きな震災。今回の趣旨を理解していただき、世界中に発信してくれるのはありがたい。いいプレーを見せなければ」と話した。

 アルベルト・ザッケローニ監督(57)はチャリティーマッチながら「真剣勝負」を掲げる。選手もそれを理解している。DF槙野智章(23=ケルン)も「僕らの真剣なプレーをきっかけに周り(世界)を動かすことも大事だと思います」。DF吉田麻也(22=VVVフェンロ)は「これがスタート。これをきっかけに何ができるか」と話した。29日、長居スタジアム。ザックジャパンがJリーグ選抜を相手に被災地復興への強烈なメッセージを世界へと発信する。【菅家大輔】