U-22(22歳以下)日本代表のMF清武弘嗣(21=C大阪)が、欧州の移籍市場で注目を集めていることが分かった。1得点1アシストで勝利に貢献したクウェートとの第1戦から一夜明けた20日、先発組は愛知・豊田市内で軽めの調整を行った。欧州に詳しい関係者は「向こう(欧州)では今後、楽しみな選手として名前が挙がるようになった」と明かした。五輪アジア予選の活躍次第では、今冬にも欧州クラブが獲得に乗り出す可能性も出てきた。

 過去の五輪代表では04年アテネ五輪後にMF松井がルマン(フランス)へ渡り、08年北京五輪直前にはMF本田もVVV(オランダ)へ移籍した。アジア予選、五輪本戦は欧州のスカウトや代理人も熱視線を送る若手選手の品評会。松井や本田と同じ攻撃的MFの清武も、クウェート戦でスピードと得点力は世界でも通用するレベルであることを証明。ますます今後が楽しみになってきた。

 敵地の第2戦も中盤の右サイドでの先発が濃厚だ。清武は「次も勝たないと意味がない。気持ちを切り替えて、勝って(日本に)帰ってきたい。次もキッチリ(得点を)決めたい」ときっぱり。2戦連発で、欧州スカウトの視線をくぎ付けにする。【益子浩一】