日本代表が、6月3日から始まる14年W杯ブラジル大会アジア最終予選前に、国内組のサバイバル合宿を2回行うことが2日、判明した。アルベルト・ザッケローニ監督(58)の要望で実現する。

 原博実強化担当技術委員長は「4月に国内組だけで合宿し、5月には合流可能な欧州組と国内組を合わせて計2回合宿します。合宿の最終日は紅白戦か練習試合を組みます」。4月23日から3日間、国内組だけで合宿し、生き残ったメンバーは5月21日から3日間、多くの欧州組が加わる合宿で再びふるいにかけられる。2度目の合宿直後に最終予選メンバーが発表され、同28日から本格スタートする。

 ザッケローニ監督はこの日、J監督会議に出席し「クラブが勝たないといけないのと同じで、代表もW杯に出ないといけません。立場は同じなので、協力してもらいたい」と国内組選考合宿への協力を直接訴え、賛同を得た。

 代表底上げなしでは、W杯出場は難しい。当たり前の事実だが、3次予選で確認できたことは大きな収穫だ。世界に羽ばたくため、指揮官が、まずは国内に目を向ける。【盧載鎭】