サッカー女子の各国強豪が集う国際親善大会、アルガルベ杯は、きょう6日にポルトガルで開幕し、昨年のロンドン五輪で銀メダルを獲得した日本代表「なでしこジャパン」はパルシャルでノルウェーとのことし初戦に臨む。5日はロウレーで紅白戦などを行い、最終調整した。最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が3位、ノルウェーは12位。昨年のこの大会でも初戦で対戦し、2-1で勝っている。A組の日本は8日にドイツ、11日にデンマークと顔を合わせる。

 紅白戦はポジションや組み合わせを変えて約15分ずつ3本を実施した。ノルウェー戦で起用する選手の絞り込みへ、鋭い視線を送った佐々木則夫監督(54)は練習後に開かれた記者会見で「若い選手を連れてきているので、いい経験をして、課題を見つけて帰りたい。安全にプレーするだけでなく、個々の持ち味を出してほしい」と抱負を述べた。

 ノルウェー戦では、今大会のメンバーで最年長のMF川澄奈穂美(27=INAC神戸)が主将を務める。「キャプテンマークを巻いて出るのは特別なこと。先輩がやってきたものがあるし、しっかりやりたい」と気を引き締めた。とはいえ、すっかり主力の風格が漂う27歳は落ち着いている。「今までのキャプテンは絶対的な存在。私はそうじゃないかなと思うが、やるべきことを見せるのが一番大事」と話した。