<国際親善試合:日本3-1ガーナ>◇10日◇横浜国際総合競技場

 一瞬のミスが、またもや失点につながった。6月のコンフェデ杯、8月のウルグアイ戦に続いてのぞかせた、ミス絡みからのカウンターで失点するという悪癖。主将のMF長谷部も「カウンター対策が必要。カウンターを3回受けて1回やられては確率が高すぎる」と明確に課題を口にした。

 前半24分、FW香川のミスから速攻を食らい、あっさり失点した。アルベルト・ザッケローニ監督(60)は「あのような形で失点するとガクッとくるが、立ち直ってくれた」。就任以来2度目の逆転勝利の選手をたたえたものの、ミス絡みの失点を「あのような形の失点」と表した。

 コンフェデ杯とウルグアイ戦の4試合で喫した13失点はミス絡みが多数あった。ミスは起こりうるものとはいえ、1回のミスが勝敗を分けるのが世界の舞台。この日の先発メンバーに主力が5人のみのガーナも、ミスは見逃さなかった。

 9日間の合宿で前線からのプレスを徹底し、守備は安定。3バックを試すなど多くの収穫はあった。指揮官は「クラブに戻っても代表のこともしっかりと引き出しにしまい、忘れないでほしい」と選手にメッセージを伝えた。記憶に残る収穫と課題。10、11月のアウェー4連戦で成長を見せるしかない。【菅家大輔】