なでしこジャパンのMF川澄奈穂美(27=INAC神戸)が、生まれ故郷での凱旋(がいせん)ゴールを誓った。ナイジェリアとの親善試合2連戦に臨む代表合宿第3日が19日、長崎県内で行われた。生まれは神奈川のイメージが強い川澄だが実は長崎。会社員の父守弘さん(58)の転勤先だった長崎市で生まれ2、3歳頃まで住んでいたという。

 「アパートの3階に住んでいたんですが…」と、当時の記憶はほとんどない。22日に長崎で行われる第1戦には、父が長崎時代の仕事仲間30人が駆けつける予定で気合も入る。「お母さんが生んでくれたこの土地で試合ができるのがうれしい」と意気込んだ。

 第1戦翌日の23日には28歳の誕生日を迎える。「27歳最後のゴールになると思うので、決められるようにしたい。28歳を気持ちよく迎えられるように」。この日の長崎大の男子を相手にした実戦形式の練習でも貫禄を見せた。今回2戦とも招集されたのは川澄、FW大儀見、MF宮間の3人だけ。なでしこのエースがまずは故郷で輝く。【菊川光一】