スペイン紙アスは3月31日、日本代表の次期監督の有力候補にエスパニョールのハビエル・アギレ監督(55)が挙がっていると報じた。メキシコ人の同監督は02年W杯日韓大会、10年W杯南アフリカ大会でメキシコ代表を指揮し、ともに16強進出に導いた。

 アギレ監督は代表での実績に加え、スペインの格下クラブのオサスナを05-06年シーズンで4位に導き、その後は低迷していたAマドリードを浮上させた。10年W杯のメキシコ代表を含め、不調のチームを手持ちの選手に応じた戦術で再建する柔軟性もある。

 今季でエスパニョールとの契約は満了。契約更新に向けた交渉も進んでおらず、現状なら違約金もなし。現在の年俸も推定100万ユーロ(約1億4000万円)とお手頃だ。日本以外にギリシャ、カタールが次期代表監督候補にリストアップし「競合」しているとも報じられており、今後の動向が注目される。

 ◆ハビエル・アギレ

 1958年12月1日、メキシコ市出身。両親がスペインからの移民で、本人の愛称はスペイン・バスク地方の人を意味する「El

 Vasco」(エル・バスコ)。現役時代はクラブ・アメリカ(メキシコ)やオサスナ(スペイン)などでMF、DFとしてプレーした。最近は10年11月~11年12月までサラゴサを率い、12-13年シーズン途中からエスパニョール監督。