アギーレジャパンは1日、札幌市内で始動。初陣の親善試合ウルグアイ戦(5日・札幌ド)へ向け練習が行われた。

 ブラジルW杯で主将を務めた、MF長谷部誠(30)が若い世代の成長に期待を込めた。「僕も30代。若い世代が、自分を追い抜いて行くくらいじゃないと困る。それが自分の成長にもつながる」。次世代の成長を自身の成長の糧にする姿勢も見せた。新生日本代表の主将は未定。長谷部自身はW杯後に、主将は若い世代に譲りたい気持ちを示している。

 見据えるのはW杯ロシア大会ではなく、まずは来年1月のアジア杯だ。「W杯の悔しさはW杯でしか晴らせない。でも個人的にはアジア杯に生き残ること。短期的なことを目標にしたい」とベテランらしく話した。

 合宿初日のこの日は、左ひざの違和感があり、別メニュー調整。スパイクは履かずにバランスボールなどを使った軽めのメニューを消化した。「生き残れるかどうかはシンプル。ピッチで必要とされるかされないか。自分の特徴は監督のやることを理解する早さだと思う」。主将という重責からはいったん解放された。「新しい選手が入ってフレッシュな感じ」と笑顔を見せながら、横一線のサバイバルレースに臨む。