アジア王者の浦和がチームスポンサー「JAグループさいたま」から埼玉県産の黒豚を贈呈されることが12日、決まった。昨季覇者として登場する決勝トーナメントが始まる今年9月に合わせ、チームにプレゼントされる見通し。JA側は「ACLを連覇する力強いチームになって欲しい」と、黒豚パワー効果に大きな期待を寄せた。

 黒豚と言えば九州のイメージが強いが、埼玉県は鹿児島、宮崎に続いて全国3番目の生産量を誇る。明治時代から生産されており、伝統と歴史もある。川越市、深谷市などに黒豚牧場があり、ヒレやロースは1キロあたり3800円で流通されている。JAによれば「現在、9月に合わせて黒豚を育てている段階」のため、何頭を贈呈できるかは未定だが、浦和の藤口社長は「その時のチームの勝利数分は欲しい」と数百キロの黒豚肉贈呈を要請した。

 この日は昨季に続き、まずACL用として埼玉県産の白米1トンが贈呈された。オジェック監督は「昨年はお米で大活躍できた。今年も選手は力がつけられる」と大喜び。藤口社長も「シーズンは長丁場。力をつけて試合に臨むことが大事」とアジア連覇に向けた“食の援軍”を大歓迎した。【藤中栄二】