G大阪が、長谷川健太監督(49)に来季続投を要請することが8日、分かった。野呂社長が「契約延長しか考えていない」と明言。梶居強化本部長も「結果も出ている。契約延長をお願いするのは自然の流れ」とし「第1ステージ(S)終了後にも話をする」と説明した。第1S最終節の27日山形戦以降にも、同監督に来季の契約延長を打診する考えを明かした。

 今秋にはG大阪の新スタジアムが完成する予定。来季からは、約4万人収容の本拠地で指揮を執ることができる。野呂社長は「監督もこれまで積み上げてきたものがある。新スタジアムでぜひ、やってもらいたい」と、来季に向けて期待を膨らませた。

 長谷川監督はJ2時代の13年に就任し、1年でJ1復帰。2年目の昨季は、史上初の昇格1年目に3冠を達成した。今季も第1Sで優勝争いを繰り広げ、7年ぶりにACL8強へ導くなど常勝クラブ復活へと押し上げた。同監督とは今季限りで契約が切れることで、その手腕をあらためて評価し、早い段階での契約延長の打診となる。続投となれば来季4年目の長期政権だ。

 現在は首位浦和と勝ち点9差の暫定4位。第1ステージ優勝が絶望的となったが、長谷川監督を中心にしたクラブの方向性は変えない。まずは08年以来のアジア王者、さらにリーグ年間王者を目指す。