鹿島は今日25日、ホームに東京を迎え、石井正忠新監督(48)体制で再出発する。21日にトニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任。シーズン途中の監督交代は99年のゼ・マリオ氏以来16年ぶり、わずか2度目だった。重圧が増す初采配へ、石井監督は24日の練習を終えると「かなり緊張してますが、勝ちにこだわる。最低でも戦う姿勢は見せたい」と意欲を示した。

 就任後3日間しかなかったが、睡眠時間を削って修正に着手。前体制では控えていた激しい球際の勝負を練習で課し、失点の大半を占めたセットプレーの守備対応も「ゾーン」から伝統の「マンツーマン」に戻した。

 起用にも色を出し、トップ下の本山を約2年2カ月ぶりに先発させる方針を固めた。左足を痛めていた日本代表MF柴崎も5試合ぶりに復帰。セレーゾ氏も解任後初めてクラブハウスを訪れ、引き継ぎもした。クラブ史上21年ぶりの日本人監督が初陣1勝を目指す。