清水の田坂和昭監督代行(44)が「鉄のカーテン」を敷いた。チームは4日、清水三保グラウンドで東京と練習試合を行った。監督交代後初の実戦は完全非公開で行われ、メンバーやスコアも非公表。選手にもかん口令を出すなどの徹底ぶりだった。試合後、取材に応じた田坂監督代行は「状況を考えて、そうさせてもらった。感触はよかったし、意欲的なプレーは見えた」と手応えを口にした。

 異例の厳戒態勢には理由がある。チームは現在17位で今季も残り12試合。J1残留に向けて1試合も無駄にできない状況で、特に12日の湘南戦は是が非でも勝たなければいけない。同監督代行は「1試合1試合、全てを注ぐつもり」と力を込めた。【神谷亮磨】