J2札幌がFW前田俊介(29)MF古田寛幸(24)の2選手と、来季契約を更新しないことが24日、分かった。MFニウド(22)FWナザリト(25)とも、この日、契約更新しないことが通達された。巻き返しの16年へ、厳しく結果を精査し、さらなる戦力増強につなげる。

 3季連続のプレーオフ進出失敗を受け、選手にも、厳しい現実が突きつけられることになった。その中には、昨季まで主力として奮闘していた前田や古田も入っていた。前田は足首の負傷などで、出場8試合無得点。今月1日には、左足関節軟骨損傷のため、札幌市内の病院で手術を受け、今季絶望となっていた。昨季は31試合に出場し4得点と攻撃陣をけん引も、今季はケガに苦しみ、思うような結果を出せなかった。

 道産子ホープとして09年に高校3年でトップチームに加わった古田は、今季22試合に出場。7月8日大宮戦で1得点も、9月20日福岡戦を最後に出場機会はなかった。10月には左膝を負傷し、左膝外側半月板損傷で手術。今季絶望となっていた。昨季は出場機会を求めて讃岐に期限付き移籍。復帰した今季にかける思いは強かったが、特に後半戦で主力に定着できないまま、離脱となってしまった。

 クラブでは4季連続のJ2となる16年、確実にJ1昇格を果たすため、特に攻撃面で複数の外国人選手を獲得する方向で動いている。厳しい決断を下すことにはなったが、この痛みをバネに、より強い集団へと進化させる。