J2C大阪が「サメ効果」で悲願のJ1復帰を成し遂げる。8日、宮崎市内で2次合宿をスタートし、宮崎活魚センターから現地産シロチョウザメを贈られた。11日間の合宿中は、2~3日ごとに小型のサメを計10匹(約10万円相当)宿舎に届けてもらい、揚げ物やソテーにして食事会場に並べる予定だ。元日本代表候補のFW杉本は「えっ? 本当にサメを食べるんですか? 今まで食べたことないです」とビックリだ。

 戦力アップは間違いない。サメに含まれるカルノシンは疲労回復に効果があるといわれる。連日の2部練習などハードな調整でも回復力バッチリ。同センターの築地社長は「サメや渡り鳥はエサがなくても長時間動き続けることができる。運動選手にはピッタリです。瞬発力を高めることやケガ予防にもつながります」と説明。栄養値はもちろんだが、サメが本能的に持つ攻撃力も味方につければ鬼に金棒だ。

 大熊監督は「ここで厳しい練習をして、来季J1に昇格する。強いチームにするために突き詰めていきたい」。川崎Fから復帰した杉本も「J2で優勝させるために帰ってきた」とやる気満々だ。昨季は昇格プレーオフ決勝で福岡に敗退。今季はサメを食べて勝負強さを身に付ける。【益子浩一】