川崎Fが、FW小林悠(28)の3年連続開幕弾で昨季王者の広島を下した。0-0の均衡が破ったのは後半39分だった。川崎FのMF中野嘉大(23)がドリブルで仕掛けて左サイドをえぐり、相手DFの股を抜いてグラウンダーのクロス。小林が左足でネットに突き刺した。

 値千金の開幕弾に「2年連続でとっていたので、いけるかなとは思ってましたが、試合中は守備がきつかった。頑張って走って良かったです」と笑みがこぼれた。アウェーでの広島戦は2年続けてロスタイムに決勝弾を食らい敗れていた。後半ロスタイムにベンチに退いていた小林は「嫌な予感がしてすごく怖かったけど、何とか守りきってくれと願ってました」と振り返った。

 新加入のDF奈良竜樹(23)、GKチョン・ソンリョン(31)が体を張り、昨季王者を0に抑えた。小林も「ソンリョンの存在はでかい。奈良ちゃんも気迫で1対1が強い。安心感がはんぱなかった」と守備陣に感謝していた。