磐田が6月30日、第2ステージの開幕戦となる次節アウェー広島戦(2日)に向けた紅白戦を磐田市内で行った。普段は主力組と控え組を分けて対戦しているが、この日、名波浩監督(43)は「(主力と控えの)ミックスで練習する」と選手に説明。メンバーを入れ替えながら、全選手が1つのボールを追った。

 第2ステージを迎えるにあたり、指揮官がフラットな状態で選手を見る意図がうかがえた。選手も感じているのか、いつも以上に球際のプレーが激しくなり、攻守の切り替えも速かった。ボランチ、左サイドバックに入ることの多いMF宮崎智彦(29)は、左MFでプレー。積極的に前線に上がり、チャンスを作った。「まだ誰が試合に出るのか分からない。選手は競争心があおられる。全員にチャンスがあるということ」。

 リーグ戦では5月29日アウェー川崎F戦(0-1)以来となる3バックのシステムを確認した。4月29日にホームで広島と対戦した際には3バックで勝利しており、宮崎も「違和感なくできている」と手応えを口にした。【保坂恭子】