新潟は長野に1-2で敗れ、2連敗となった。前半11分、MF八坂芽依(19)のゴールで先制するが、前半38分にCKから同点にされると、後半ロスタイムに勝ち越しのミドルシュートを決められた。

 新潟のGK福村香奈絵(20)が右に横っ跳びした。その指の先を、長野MF国沢志乃(25)が中央30メートル付近から放ったボールが通り過ぎる。そしてネットに刺さった。「一瞬、DFとボールがかぶって、軌道を見失ってしまった」と福村。この1点が決勝点になった。

 辛島啓珠監督(45)は「いい試合をしていただけに、本当に残念」。シュート数は長野の4本に対し、新潟は10本と圧倒。その中で、相手に前半、後半と1度ずつチャンスを決められた。DF中村楓主将(25)は「守備はボールに集中し過ぎて、視野がせまくなっていた」と反省点を挙げた。これで前節仙台戦(11日)に続いて1-2の惜敗。「自分たちの形はできている。全体の質を上げていきたい」。中村主将は前を向いた。【斎藤慎一郎】