G大阪の日本代表MF井手口陽介(20)が、セットプレーのキッカーを託された。1月31日は吹田Sで、J2讃岐と練習試合(45分×3本、計2○0)を実施。主力組として1、2本目に出場した井手口は、キックの名手MF遠藤が交代した後に代役を務めた。

 2本目の38分、CKをファーサイドのMF今野へピンポイントで合わせた。得点はならなかったが、遠藤に劣らない高い精度だった。本人は「今はまだ練習している段階。まだまだこれから」と控えめだが、長谷川監督は右足に高い信頼を寄せる。「ヤット(遠藤)の次に精度のいいボールを蹴る」と説明した。

 昨季のリーグ戦全53得点のうち16点がFK、CKからだった。連係や個人技によるものを上回る一番の得点源。あくまでキッカーの1番手は遠藤だが、指揮官は「今年はどんどん陽介にも蹴らせる」と井手口にも大事な局面を任せるつもり。2月7日には今季公式戦初戦となるACLプレーオフ(吹田S)が待ち受ける。攻守で引っ張るのは、売り出し中の背番号8だ。【小杉舞】