熊本で2次合宿中の北海道コンサドーレ札幌は17日、大津町のグラウンドで、連係からのシュート練習や、非公開でセットプレーの確認を行った。体調不良で別メニュー調整だったFW菅大輝(18)が全体練習に復帰。シュート練習では強烈なミドルシュートを放ち、全快をアピールした。

 激しい雨も何のその。39度の高熱から復帰した18歳は、元気いっぱいでピッチを駆けた。1月28日のニューイヤー杯琉球戦で公式戦1号を記録。今月5日、浦和レッズとの練習試合でもゴールを決め「結果を残せたと思ったけど、今回の体調不良でパーになってしまった」と悔やむ。それだけに「実戦でアピールして感覚をつかめたら」と意気込んだ。

 沖縄から引き続き、熊本での宿舎もMF小野と同部屋だ。“天才”からプロ選手のイロハを教わり、充実の初キャンプを過ごす。頭に残るゴールは、スアレス(バルセロナ)のダイレクトボレーで「足元の技術があって、シュートセンスもすごい」と感嘆する。「開幕戦はスタメンで出たいし、ゴールを決めて、1年目から印象に残る選手になりたい」。スアレスのように、人の心を動かす点取り屋を目指す。【中島宙恵】