鬼木達新監督率いる川崎フロンターレは、水原と引き分けに終わった。昨季まで在籍した東京FW大久保も観戦に駆けつけた。前半10分、新主将のFW小林がMF中村のクロスを胸で押し込み先制。だが、同23分にオウンゴールで失点した。前半は鬼木監督が求める激しいプレスからショートカウンターを仕掛ける攻撃が機能したが、後半は中盤でボールを奪われる場面が増えペースダウン。バックパスのミスから相手に決定機を与えるピンチもあり、収穫と課題が出た初戦となった。

 4年間在籍した大久保が移籍し、MF家長とMF阿部が加入した。1、2月のキャンプ期間中の練習試合では、攻撃のリズムが生まれず、チームとしてシュートまでいく場面が少なかった。それだけに、小林は「未知数で不安もあった中、個人的にはここからどんどんよくなってくる手応えはあった」と振り返った。ただ、細かいパスミスからボールを失う場面も多く「もっと連係を深めていきたい」と反省も忘れなかった。主将マークを巻いての初陣で、3年連続“開幕戦”ゴールも決め「最初の試合で(得点を)取れたのは個人的には良かった」と25日のJリーグ開幕戦を見据えた。