絶対勝利へ、2人の「新戦力」が抜てきされた。ベガルタ仙台は11日、今日12日のルヴァン杯ジュビロ磐田戦に向け、ミニゲームなどで最終調整を行った。10日の紅白戦に続き、主力組の1トップにはFWクリスラン(25)、シャドーにはMF佐々木匠(たくみ、19)とFW石原直樹(32)が入った。クリスランは来日後初、佐々木はプロ初の先発出場が濃厚だ。

 クリスランは大敗した7日の浦和戦で途中出場しており、「つらい敗戦。もっとできることをサポーターに見せたい」と燃えている。前線の連係が攻撃の課題となっているが、「(シャドー陣は)頭が良くてやりやすい。彼らが前向きにプレーできるよう努力するつもり。昨日(10日)はいい攻撃ができた」と語った。

 左シャドーの佐々木は「いい結果で終わりたい。渡辺監督の信頼を勝ち取る」と話した。幼稚園の頃に観戦を誘われたのがきっかけで、サポーターになった。「FWマルコスとか大好きで、FW佐藤寿人も。時間がたってMF梁さんとか」。憧れの選手が活躍した地には昨季立ったが、わずか1分だった。「前線にボールを運びたい。トラップで相手をかわしたい」と得意のドリブルで、まっさらなホームを駆けめぐる。【秋吉裕介】