J1ベガルタ仙台は19日、アウェーのサンフレッチェ広島戦(22日)に向けて、練習を行った。公式戦2試合連続ゴール中のFWクリスラン(25)ら好調な前線3人について、渡辺晋監督(43)は「距離感は良くなっている。伸びしろがあり、広島戦に期待」と語った。

 3勝1敗と開幕ダッシュに成功するも、リーグ戦3連敗を喫し、順位は12位に落ち込んだ。さらに同監督によれば、チーム得点王のMF奥埜博亮(27)は、ルヴァン杯ジュビロ磐田戦(12日)で右臀部(でんぶ)を負傷したため、鹿島アントラーズ戦(16日)に続き、広島戦出場も難しい状況だ。

 そんな中、鹿島戦でヘッドで得点を決めて一矢報いたクリスランに期待がかかる。指揮官も「スピードもパワーもあるので、アバウトなボールでも大丈夫だと思う。選手はきれいに崩すことを考えすぎず、やりやすくなると思う」と、好調な1トップに手応えを口にした。

 対する広島は現在17位。それでも「戦力は整っている。たまたま勝ち星に結びついていないだけだと思う」。この日は、直近のリーグ戦3試合で13失点と崩壊中の守備の立て直しを目指した。リーグ戦4試合ぶりの勝利へ、必死だ。