湘南ベルマーレに今季加入したブラジル人MFシキーニョ(27)が、公式戦デビューを果たした。

 後半32分、サポーターが待ち望んだ湘南の背番号10が、ピッチに立った。シキーニョは待ち切れないと言わんばかりに、出場直後に左CKを蹴った。DFがクリアしたボールを味方が拾うと、パスを要求。ボールを受けると、左から一気に右サイドにパスを通し、スタンドから歓声が湧いた。

 左足から繰り出す正確で多彩なキックとスピードが持ち味だが、日本サッカーへの適応に時間がかかり、リーグ戦12戦目でのデビューとなった。試合後、シキーニョは「チャンスをくれた曹監督に感謝したい。とにかくチームに何の貢献が出来るか考え、日々の練習の中で自分の得意なプレーを出した」と感慨深げに語った。

 “シキーニョコール”を送ったサポーターには「すごくうれしいし、100%のコンディションで臨めるよう、日々の練習を積んで、シュート、ドリブル、快足を生かして貢献したい」と感謝しつつ、今後の活躍を約束した。【村上幸将】