東大サッカー部から初めてのJリーガーとなったJ2岡山の新戦力、FW久木田紳吾(22)が27日、岡山市内で行われたチーム練習に合流した。経歴に注目が集まる大学4年生は「戸惑いもあるが仕方ない。プレーヤーとして認めてもらえるようにしたい」とプロとしての抱負を語った。

 プロを明確に目指すようになったきっかけは、東大の入学式で聞いた祝辞だった。「誰も挑戦したことがないことに挑戦することこそ価値がある、と聞いて(胸に)響いた」。3年半がたち、夢が結実した。

 熊本市出身で、熊本高から東大に進んだ。大学で主将も務めた180センチのストライカーは、こつこつまじめに努力するのが持ち味だ。Jリーグ入りのために、自分のゴールシーンをまとめたプロモーションDVDを1カ月かけて自主製作し、各クラブに送付。岡山が興味を示してくれた。

 大学所属のままJリーグに出場できる特別指定選手で、今季の出場も可能だ。まだプレーや体力面の課題も自覚しており「判断を早くしないと。経験を積んでやっていきたい」とひたむきに取り組むつもりでいる。