<高校サッカー:岐阜工2-1香川西>◇1回戦◇31日◇味の素フィールド西が丘

 岐阜工が得意の空中戦を生かし、香川西に逆転勝ちした。

 まずは1点リードされた後半13分、CKから182センチの長身FW永田薫(3年)が頭で押し込み同点。続く18分、今度は右サイドからのクロスボールに、177センチのMF立花稜也(3年)が打点の高いヘディングシュート。これを相手GKがこぼしたところ、素早く立花が詰めて勝ち越した。

 清本勝政監督(47)は「練習の成果が出た。昨日もクロスからヘディングシュートする練習をやった。ただ、一度ヘディングして、その後(こぼれ球に)詰めるところまで練習していた。立花のシュートも、ヘディングで入るとは思っていなかった」と冗談めかして笑った。

 岐阜工は毎日ヘディングの練習に時間を割いており、空中戦には自信を持っている。決勝点の立花は「1本1本、大事にしてやっている。中学まではまったくヘディングができなかったけど、高校になって練習して、今では自信があります。本当にうれしいです」。その表情は満足感でいっぱいだった。