Jリーグが8日、開幕する。3年ぶりの王座奪還を狙うG大阪は7日、千葉戦(万博)に向けて最終調整を行った。DF加地亮(28)が右太もも打撲で欠場することが決まり、守備の連係に不安は残るが、西野朗監督(52)は逆に攻撃でカバーするプランを明かした。昨季スローガンの「超攻撃」を上回る破壊力で、白星スタートを狙う。

 守り勝てないなら、攻め抜いてやれ!

 西野監督の「超攻撃魂」に火が付いた。右サイドバック(SB)加地の負傷欠場で守備の連係に不安が残るが、関係ない。「発想を逆にしないといけないかな。より攻撃を(前面に)出して、ということも考えないといけない」。離脱を逆手に取り、イケイケのサッカーで千葉を粉砕する。

 最終ラインはぶっつけ本番だ。加地の代役は山形から加入したMF佐々木が有力。加地が代表日程で不在だった2月のパンパシフィック選手権では右SBを務めたが、代表組合流後は控え組に回った。隣のポジションになるDF水本も代表組とあって、連係は一度も試していない。だからこそ、攻めて補う。千葉はサイド攻撃が武器だが「どう対応するかじゃなく、いかにうちの長所を出すか」と西野監督。佐々木も「どんどん仕掛けてクロスを上げたい」と話した。

 昨季スローガンの「超攻撃」を超える前線の準備はOKだ。特に移籍2年目のFWバレーは絶好調で「当然ゴールを狙う」と意気込んだ。パンパシでは2試合5得点で優勝に貢献。昨季は20点で得点王を川崎FのFWジュニーニョ(22点)に譲った。周囲には「得点王を狙いたい」と漏らしており、開幕弾で雪辱の第一歩をしるすつもりだ。

 西野監督から守備の意識を徹底されていたDF安田まで「アグレッシブに行く」と宣言した。攻撃は最大の防御。G大阪が持ち味を存分に発揮すれば、ド派手な開幕星が転がり込んでくるはずだ。【北村泰彦】