J1清水は2日、浦和戦(午後7時開始予定、日本平)を迎える。U-23日本代表DF青山直晃(21)は、先月27日の同代表戦から中2日続きも、体調は問題なし。攻撃参加が脅威の浦和DF田中マルクス闘莉王(26)やFWエジミウソン(25)封じへ、意欲を燃やした。

 浦和に好き勝手には攻めさせない。この日の非公開練習後、青山は「警戒するのはエジミウソンと、セットプレーでの闘莉王」と話した。特に新潟戦でボランチとして出場し得点した闘莉王は、波に乗せると厄介な存在。「ゴール前にいる回数は増えると思うので警戒していきたい」と気を引き締めた。

 U-23日本代表との二足のわらじを履くことで、さらなる成長を遂げてきた。先月27日のアンゴラ代表戦から中2日で臨んだ大宮戦では右足親指に血まめができた。血まめは「激しい試合をしたり『シュン、シュン』って(素早く)動いたりを繰り返した」(青山)時にできる。同代表と清水で主力を担う最近は、以前より血まめができる回数が増えた。「動きが素早くなったってことですかね」と、思わぬ“吉兆”にほおを緩めた。

 だからこそ、闘莉王の迫力ある攻め上がりにも、エジミウソンの突破にも、おくすることはない。「連係をしっかりとしながら、相手にプレーさせないようにやっていければ。ボールを持たせる前に勝負」と、DF陣の連係と素早いポジショニングで防ぐつもりだ。

 今回も中2日だが「疲れはだいぶ取れました」と問題なし。メンバー選考で頭を悩ませていた長谷川監督も、青山には「やってもらわないといけない選手なので」と迷わずゴーサインを出した。守備だけでなく、セットプレーでの得点にも「そろそろ決めたいですね」と意欲十分。リーグ戦での今季ホーム初勝利へ、青山が赤い悪魔の前に立ちはだかる。【浜本卓也】