G大阪MF遠藤保仁(28)が、柏との天皇杯決勝(1日午後2時=国立)に強行先発することが濃厚となった。決戦前日の12月31日、都内での練習に参加。右足首痛と右太ももの張りで準決勝横浜戦は途中交代するなど満身創痍(そうい)だが、西野監督も先発起用に前向きな姿勢を見せた。18年ぶりの優勝で来季ACL出場権を獲得するため、大黒柱が08年シーズン最終戦に悲壮な覚悟で臨む。
足が折れてもやるしかない。今季最後の試合へ、遠藤は腹をくくった。都内の学校のグラウンドを使った大みそかの最終調整を終え、決勝に懸ける悲壮な決意をにじませた。
遠藤「決勝だし、ACLにつながる大事な試合。チームに迷惑がかかるようなら考えないといけないけど、ある程度の無理はしなくちゃいけない。明日で(今季公式戦は)終わるわけだから。最初から(先発で)行く準備はする」。
来季ACL出場権を獲得するには優勝しかない。そのために死力を尽くす。準決勝横浜戦で右足首と右太ももの痛みがひどくなり、後半31分に自ら交代を申し出たほど。それでも前日12月30日からの治療で「横浜戦が始まる前の感じには戻っている」と強気に言った。西野監督も「タイプ的に途中からより、行けるところまでという方がいい」と先発を示唆した。
基本的にフル出場は望めない。得意のセットプレーについても、西野監督が「絶対無理」と言いたげに首を横に振った。G大阪は今季公式戦61試合目で、遠藤は代表戦を含めば62試合目。右足が限界を超えるまでピッチに立ち続ける。「(柏より)僕らの方がコンディションはきついと思うけど、先手先手でいきたい」と先制ゴールに絡む意欲も見せた。
ウイルス感染症での北京五輪辞退を乗り越え、ACLの優勝とMVP、クラブW杯での「世界3位」とチームを引っ張り続けてきた。08年シーズンの最後は必ず笑って締めくくる。意地とプライドを見せつけ、優勝カップを掲げる。【北村泰彦】




