J2仙台の鹿児島キャンプに2日、中大DF山形雄介(22)が練習参加した。地元仙台市のFCみやぎ出身で、1月のインカレを16大会ぶりに制した中大の主将。卒業後はJ2湘南入りが“内定”していたが、反町監督就任後に取り消しの憂き目にあった。それでもJリーガーの夢を追求すべく、交通費を自己負担で練習参加。ピッチで“就職活動”を再開した。

 手倉森監督と中大・佐藤監督が、住友金属時代の同僚だった縁でテスト参加が実現。山形は「湘南にも事情があるし、今はチャンスを生かすだけ。地元でプレーできるなら(お金は)関係ない」と前向きだ。

 東北屈指の進学校、仙台二高から中大法学部に進んだ頭脳派。FCみやぎ時代に1年先輩だったMF西山は「(J1神戸の)宮本恒靖みたい」と話した。練習参加は12日まで。宮崎県延岡市で行う練習試合後に合否が言い渡される。仮に不採用だった場合、山形は大学を留年し、一般企業への就職を目指す意向という。【木下淳】