超大型助っ人のJ1清水FWフローデ・ヨンセン(34)が、清水に8年ぶりのタイトルをもたらす!

 昨季まで在籍した名古屋で、3年連続2ケタ得点した決定力は、日本代表FW岡崎慎司(22)との新コンビ結成で、さらに磨きがかかった。大宮との開幕戦(8日・NACK)を4日後に控えた4日は、居残りシュート練習も敢行。「とにかくリーグが始まるのが、楽しみでしかたない」と準備万端を宣言した。

 準備は整った。新天地での開幕を4日後に控えたヨンセンは、順調な仕上がりに満足げに話した。「シュートの感覚は問題ない。新しいクラブなので興奮もある」。コンビを組む岡崎には「ポジショニングがうまい。うまく相手の前に入ってくる」と絶賛された。名古屋時代の赤から、オレンジ色に変わった新戦闘服での大暴れを待ち望んだ。

 この日は、居残りで1本1本感覚を確かめるように丁寧だが、豪快なシュート練習に励んだ。始動から1カ月、ハードな練習にも顔色1つ変えずに取り組んできた。ノルウェー代表として国際経験も豊富なベテランの調整法は「若い選手と一緒に練習して、刺激を受けること」。長谷川監督も「やってくれると思う」と信頼を寄せた。

 名古屋では3年連続で2ケタ得点を挙げた。今季で4年連続となれば、J史上9人目の快挙となる。GK掛川は「すごいシュートを持っているわけではないけど、間合いがうまい。ヘディングはJ屈指」と活躍に太鼓判を押した。開幕の相手大宮には昨季、2戦で1ゴール3アシストとカモにしている。清水の悲願タイトル奪取には「最強助っ人」ヨンセンの爆発が欠かせない。【為田聡史】