昨季の入れ替え戦でJ1磐田の救世主となったMF松浦拓弥(20)が、再びチームの窮地を救う!

 磐田は11日、次節G大阪戦(14日)に向け、磐田市内で練習を行った。松浦は紅白戦の1本目ではサブ組だったが、2本目は主力組の右MFでプレー。キレ味鋭いドリブルを披露した。負けられない一戦での発奮材料は、あこがれの日本代表のMF遠藤との初対決。「言うまでもなくすごい選手。参考にしたい」。間近で観察し、技を盗むつもりだ。

 ドリブルが持ち味の松浦に対し、遠藤はパスを中心に組み立てる。「自分にないモノを持っている。自然と見てしまう」と、自身とは違うタイプだからこそ、ひかれるモノがあった。昨年末のJリーグ・アウォーズの会場で遠藤にサインをおねだり。今も部屋に飾ってある。昨オフには、遠藤と同じアンブロ社との契約を検討したほどだ。

 2-6の大敗を喫した前節山形戦では後半10分に途中出場し、積極的に攻撃参加。勢いづいたチームは、1度は同点に追いついた。だが、逆転を焦り攻守のバランスが崩れ、そこから4失点で惨敗した。「イケイケになってから、冷静にならないといけなかった」と猛省。コロコロPKを得意とする遠藤の「落ち着きが欲しいですね」と続けた。入れ替え戦での歓喜の2ゴールから3カ月。松浦が今度は、チームに落ち着きをもたらす。【栗田成芳】