横浜が、危険を冒してシステム変更に乗り出した。14日、横浜市のマリノスタウンで紅白戦などの練習を行った。昨年から「3-4-3」を続けてきたが、この日は「4-3-3」に取り組んだ。次節の東京戦(ホーム)から導入する予定。戸惑いのある選手たちは、練習の合間に意思確認をしながら対応していたが「やってみないと分からない」という声が相次いだ。

 開幕は出遅れたが、現在は4勝3分4敗の8位とチーム状態は落ち着いている。この時期の変更理由について、木村監督は「悪い時には変えたくなかった。マンネリを打破し、さらに成長するため」と説明。相手に3バックを研究されている面もあり、キャンプ時から計画はしていた。ただ、若手の多いチームは、これまでの戦いでも、流れを失うと立て直せない面を露呈しており、決して対応力は高くない。木村監督は「新しいチャレンジで、いい緊張感が生まれている。楽しみ」と前向きにとらえているが、吉と出るか凶と出るかは紙一重だ。