<ナビスコ杯:磐田2-1広島>◇13日◇予選リーグA組◇鴨池

 すでに予選リーグ敗退が決まっていた磐田は、FW前田遼一(27)の今季初の1試合2ゴールで広島に2-1で競り勝ち、同杯初勝利を挙げた。

 磐田の和製エース前田が、今季初の「マルチ得点」で、リーグ戦に弾みをつけた。前半17分、中央やや右の位置からのFK。MF上田のボールを、前田は相手DFの裏に抜けだし頭でゴール右に突き刺した。続く後半8分には、途中出場のMFジウシーニョが頭で落としたボールを、右足で追加点。「今日(2トップを)組んだ翔(FW成岡)はボールが収まるからやりやすかった。次も得点できるようにしたい」と話した。

 ここまで同杯予選リーグ3分け2敗の白星なし。過去予選リーグを免除された05年を除き、未勝利の年は1度もなく、予選敗退が決まった消化試合とはいえ、気の抜けない試合だった。20日の鹿島戦(カシマ)から、いよいよリーグ戦が再開。柳下監督は「この勝利を次に生かせるよう、しっかりとコンディションを整えて練習していきたい」と、気を引き締め直した。