J2仙台の手倉森誠監督(41)が6日、現在7試合連続失点中の守備陣に「スタメンはく奪」の荒療治を施す可能性を、今季初めて示唆した。横浜FCに0-1で負けた5日夜、宿舎に戻って試合映像を分析。3戦連続で開始5分以内に先制を許した状況を憂慮し「同じミスを繰り返すようなら、次は選手交代しかない」と、ほのめかした。

 32試合で27失点はリーグ最少だが、7月以降、3勝2分け3敗と波に乗れない主因は守備の不調にある。手倉森監督はこの日、イレブンを集め「選手を選んだ責任はオレが取るけど、選ばれた側も各ポジションのエキスパートとして、課題を修正する責任がある。萎縮(いしゅく)して同じミスを繰り返すなら、代えることになる」と伝えた。DFエリゼウと、フィールドプレーヤーで唯一、フルタイム出場中のDF渡辺が組むセンターバックも「聖域」ではなくなった。

 指揮官は、4位転落に「一喜一憂する必要はない」と強気の姿勢を貫く一方、現状に納得していない気持ちを「愛のむち」で表現した。ちらつかされた「スタメンはく奪」のカード。イレブンが、どう奮起するか注目される。【木下淳】