準優勝に終わった表彰式で見苦しい態度を見せた問題で、ナビスコ杯賞金5000万円の全額返上を含むクラブ内の処分を発表した川崎Fは6日、全選手に対して、リポート提出を求めた。今回の問題をどのように受け止め、今後どのようにすればいいのかなどを具体的に記入するように指示した。「文章にすることで問題点が浮き彫りになり、意識改革につながる」(関係者)。主将のDF伊藤は「思っていることをそのまま書きました。今後に向けて役立てば」と話した。
また選手は一様に、前日5日の緊急ミーティングで武田社長が掲げた「フェアプレー精神10カ条」を重く受け止めていた。
(1)汚いプレー禁止
(2)報復行為禁止
(3)審判に従う
(4)反則を受けても相手と握手
(5)ユニホームのすそをきちんと入れる
(6)交代されたらきびきび動く
(7)時間稼ぎの倒れ込みをしない
(8)試合後に整列して感謝
(9)試合後に相手をたたえ、審判とも握手
(10)負けても悪びれない
選手会長のDF井川は「十分に意識してピッチに立ちたい」と話した。【松田秀彦】