ホットな話題はワシに聞け。コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(51)が13日、札幌・宮の沢の練習場を、サポーターと楽しく語り合える新型コミュニティーにしていくプランを明かした。柏時代には1時間以上、サポーターの悩み相談にのるなど密接な交流に力を注いできた。今季は昇格に失敗したが、今後は自らの取材で入手したチームの近況や選手の趣味など“耳より情報”を駆使して、練習場にきたファンをより楽しませていく方針だ。

 石さんが練習場での“札幌選手版情報ワイドショー”をスタートさせる。石崎監督は「どのサポーターが誰のファンであるか分かっている。ワシにはあまり興味がないようだし、目当ての選手の話題なども教えてあげられれば」と明かした。練習中のわずかな時間を使い、ファンに面白い選手のエピソードなどを提供しながら互いに盛り上がろうという新交流プランだ。

 この日の練習後も自らネット際に立ち、サポーターに話しかけるなど早くも精力的にトークを開始。石崎監督は「普段とは違った面白い話ができる」と言う。監督という立場もあり、ファンからはなかなか話しかけにくい。そんな状況も踏まえ、自ら歩み寄ることで互いに新鮮な話題を吸収できるというわけだ。

 昇格がなくなったにもかかわらず寒い中、熱心に訪れる人たちの気持ちに応えたいという思いもある。この日の札幌市内の最低気温は0度。午前練習開始時の9時の時点で3度と冷え込んだが「わしが来る前からファンの人たちは来ていた。寒いのにすごい。ありがたいこと」と感心。凍えた体を自ら集めたホットなニュースで温めることも狙いの1つだ。

 グアムキャンプ中には、選手1人1人の、メンタルケアのため自ら話しかけるという「石さんのトークDEグアム」も敢行。今回は対象をサポーターにかえて、石崎流コミュニケーション第2弾にする。【永野高輔】