コンサドーレ札幌が新戦力・高木純平(27)を加えた新4バックで窮地を乗り切る。チームは27日、札幌・宮の沢で戦術練習などを行った。30日の次節岡山戦はDF石川、西嶋の2人が出場停止。石崎信弘監督(52)は主力組の左サイドバックに、15日に清水から移籍したばかりの高木を入れた4バックを試した。前節まで2試合連続途中出場だった背番号32が、連敗阻止のキーマンになる。

 主力DFダブル欠場のピンチを、J1通算109試合出場の経験豊富な27歳がカバーする。約40分間と長めに行われたこの日の守備練習では石崎監督に直接、札幌での守備の原則について質問するなど、戦術面の理解も深めた。クロスに対して「中に絞ってゴール前ではね返す清水と違い、上げさせる前にサイドで積極的に奪うのが札幌」と確認。合流2週間と日が浅いが、指揮官も「声も出せるし伝えることも上手。素直で理解が早い。すぐに順応できると思う」と期待した。

 高木も「詰めていく部分はあるが大声を出してしゃべっていけば問題はない。サッカーは11人でやるものだから」と先発出場への意欲は十分。今季全18試合出場の主将・石川、16試合出場の選手会長・西嶋と、精神的支柱2人の欠場は痛いが、プロ10年目のニューパワーを融合し、総力で勝利を奪いにいく。【永野高輔】