今季、J2からJFLへ降格した町田の指揮を執る秋田豊監督(42)が「J3」の新設を歓迎した。宮崎・西都キャンプ中の秋田監督は12日、J2長崎、福岡大との試合後、「プロリーグが増えるのはうれしいし、そういう幅ができれば、プレーする人数が増える。プロを夢見ている選手にとっては素晴らしいこと」と話した。

 秋田監督は1シーズンでのJ2復帰をもくろんでいるため、町田が来季J3でプレーする可能性については考えていない。それでも一般論として「Jリーグ」の文字がつけばスポンサーが集めやすいなどのメリットがあるため、経営的側面からもJ3新設を評価する。

 さらに秋田監督は、多くの日本人選手が欧州でプレーする今が、下位リーグのクラブにとってチャンスだという。若い選手の育つ余地があり、「ファンの人たちも、若い良い選手を見つけ出すことを楽しめるから」と説明する。

 ここまでフィジカルを中心のトレーニングで疲労がたまる中、町田は長崎と0-0の引き分け。練習生も参加した福岡大との試合は1-3で敗れた。“熱い男”秋田監督だが「感情のままに言わないようにしています。体罰?

 自分はやろうと思わない。特に若い世代には何度も話して聞かせるの繰り返しだと思う」。試合後には冷静に選手へアドバイスし、1人でも多くファンに愛される選手を育成するという姿勢を示した。【千葉修宏】