<プレナスなでしこリーグ:浦和0-1INAC神戸>◇最終節◇17日◇浦和駒場

 浦和が最終節でINAC神戸に0-1で競り負け、レギュラーシリーズの優勝を逃した。後半7分に決勝点を奪われ、3位に後退。前日16日に吉備国際大を下した岡山湯郷が勝ち点1差で上回り、逆転優勝。浦和は悔しさをバネに今月末から始まるエキサイティングシリーズで年間優勝を目指す。

 前節首位だった浦和は、微妙な判定に泣いた。前半37分、ゴールまで約25メートルの距離で後藤三知(24)がパスを受ける。ペナルティーエリア外へ飛び出してきたGK海堀と交錯しながら放ったシュートは、海堀の腕に当たったように見えた。アピールするもハンドの判定はなく、サポーターからはブーイングが起こった。

 引き分け以上でシリーズ優勝という好条件。だが後半7分に先制点を許すと、引いて守る相手を攻めあぐね無得点。試合終了の笛にピッチに崩れこんだ。MF猶本光(20)は「前半に1点取れていれば…」。エキサイティングシリーズは3位でスタート。浦和は判定に対し、リーグに意見書を提出する。

 ◆なでしこリーグの大会概要

 今季から「スプリット方式」を採用し、レギュラーシーズンの上位6チームはエキサイティングシリーズ上位リーグ、下位4チームは同下位リーグへ進みホーム&アウェーで総当たりを行う。レギュラーシーズンの成績に関係なく、上位リーグへ持ち越す勝ち点は1位=6、2位=5…6位=1となる。年間優勝は上位リーグの優勝チーム。レギュラーシーズン1位チームには国際女子サッカークラブ選手権の出場権と賞金300万円が贈られる。