両膝痛でリハビリ中の札幌FW中山雅史(44)が、10日の開幕磐田戦(札幌ドーム)を回避することが5日、分かった。現在、熊本合宿中のチームを離れ静岡で専門の医師とランニングフォームの改良中。状態は上がっているが、クラブでは現時点での戦列復帰は時期尚早と判断した。古巣との開幕戦出場はお預けとなったが、万全のコンディションに戻してから自身3年ぶりのJ1ピッチに帰ってくる。

 ゴンは焦らない。2月27日から静岡で再開したO脚への走行フォーム改良は順調に進んでいる。クラブと中山サイドで話し合った結果、今は無理にチームメニューに戻すより、リハビリや膝周辺の筋力アップに集中させる方が復帰への近道と判断した。佐川和寛トレーナー(35)も「開幕は厳しい。でも徐々に良くなっている。まず治すことを優先させたい」と話した。

 熊本合宿には再合流せず、開幕前日の9日から札幌で調整する方針だ。磐田戦は回避し、17日神戸戦(ホームズ)以降の戦列復帰を目指す。中山自身も「膝は徐々に良くなっているよ。まだまだもがきあがいていきたいね」と復帰へ闘志を燃やしている。