ナビスコ杯の勢いをリーグにつなげる。札幌は17日、埼玉県さいたま市内でミニ合宿を開始した。石崎信弘監督(54)は、左足首を負傷し札幌に戻ったGK李昊乗(22)以外の17人を入れ替えず、明日19日の鹿島戦(午後5時、カシマ)に臨むことを決めた。前日16日のナビスコ杯大宮戦は、後半残り2分で追いつき勝ち点を拾った。流れを生かすため選手の入れ替えを避け、3戦ぶりリーグ戦白星を狙う。

 この日のさいたま市内の最高気温は26度。石崎監督は半袖、短パンで選手を指導した。中2日での鹿島戦は、空路移動なしでアウェーの会場に入れる。これは北海道クラブとしてはアドバンテージだ。大宮戦はぎりぎりで追いつく粘りを見せただけに「この流れでリーグ戦にいけるといいね」と、3日のC大阪戦以来の白星を見据えた。

 GK李の代わりに高木貴を緊急招集したが、それ以外は入れ替えなかった。先発組の交代は想定されるが、相手は監督として過去公式戦6戦未勝利の鬼門鹿島。選手構成は大きく替えず、勢いを重視する。「芳賀がやれることが分かったし、ノースの右サイドバックも良かった」。同行メンバー内で布陣を組み替え、逆転負けした4月18日ナビスコ杯の雪辱を果たす。【永野高輔】