J2札幌は今日29日、正田醤油スタジアム群馬で群馬と対戦する。初のベンチ入りが濃厚な特別指定の阪南大FW工藤光輝(21)が、同指定では04年のMF権東勇介以来9年ぶりの得点に向け「チャンスをもらった。結果を出したい」と意気込んだ。新戦力の1発で前半最終戦を締め、貯金付きターンを狙う。

 実戦チェックとなった26日の東海大北海道との練習試合で、格下相手ながら4得点したことが決め手となった。財前恵一監督(45)は「実戦で結果を残したので。チャンスがあれば使いたい。ゴール前の動きはいい。得点を期待したい」と抜てきの理由を説明した。

 真の評価を得るには群馬戦の働きがカギを握る。今回は帰省を兼ねての練習参加。旅費は阪南大サイドが負担したこともプラス材料となった。群馬戦後は一時、同大に戻るため、3日のアウェー徳島戦(鳴門大塚)以降も戦力に食い込むにはアピールが不可欠になる。「最初のプレーの印象が大事」。まず、あいさつ代わりの1発で指揮官のハートをわしづかみにする。【永野高輔】