<J1:磐田2-3鹿島>◇第26節◇21日◇ヤマハ

 磐田は鹿島に敗れ、残留が遠のいた。開始4分に失点し後半も2失点。試合終了間際に2点返すも及ばなかった。欧州から2年半ぶりにJ復帰したDF安田理大(25)が後半24分から出場。2本のシュートも得点につながらなかった。15位の甲府が浦和に引き分け、勝ち点差は10に広がった。

 快勝した前節柏戦とはうって変わり、開始4分に失点すると勢いをそがれた。MF山田大記(24)が左足ふくらはぎ痛でベンチ外。山田の欠場が響き、前半は中盤からの起点がつくれず攻めあぐねた。後半はシステムを4-1-4-1にするも、セットプレー崩れとカウンターで2失点。相手の足が止まった後半36分とロスタイムに2点を返したが、3失点は重過ぎた。

 2年半ぶりにJ復帰した安田は後半24分から左サイドハーフで投入された。「2週間でみんなの特長は理解したし、戦える体はつくっていた」。後半45分にミドルを放ち、試合終了間際にはDF菅沼駿哉(23)からのロングフィードを頭で合わせるも惜しくも枠外。J復帰を勝利で飾れなかった。「いいボールだったし、ああいうところで決めないとつらい。そこは反省」と振り返った。もっとも2点を返したことを明るい材料に挙げ「誰もあきらめていない。もう負けられない。残り8試合、全力で戦うべき。気持ちが一番大事」と強調した。

 しかし、残り8試合で残留ラインの甲府との勝ち点差は10に開いた。状況は日増しに厳しくなってきた。【岩田千代巳】