左膝外側半月板損傷で長期離脱していたJ2札幌MF古田寛幸(22)が2日、札幌ドームサブグラウンドで行われたチーム練習に部分合流した。負傷した3月31日のG大阪戦以降、全体練習に入るのは初めて。6カ月のリハビリを乗り越え、復帰への1歩を踏み出した。早ければ10月中の戦列復帰を目指す。

 この日は、シュート練習のみの参加も今後、膝の状態が悪化しなければ、来週オフ明け9日からの完全合流を予定している。現在、プレーオフ圏6位とは勝ち点4差の8位。昇格の可能性を残した中での部分合流に「2年前の昇格前のピリピリ感を感じた。みんながきついときに1試合でもいいから勝利に貢献できるようなプレーをしたい」と気を引き締めた。

 6日の群馬戦は現実的に厳しいが、その次の20日のホーム山形戦は会場を厚別から札幌ドームに変更するなど、クラブとしてプレーオフ圏入りの勝負どころとして考えている。練習試合などで試合勘さえ取り戻せれば終盤の救世主になる可能性はある。今月中の公式戦復帰については「メドは立てられないが、自信を持ってできることが確認できたら」と話した。【永野高輔】