清水のMF河井陽介(25)が10日、次節の浦和戦(13日午後3時、エコパ)に強行出場する意欲を示した。左膝痛から前日9日に合流すると、この日の紅白戦では主力組でプレーするなど約1時間半のフルメニューを精力的に消化。「出場するための準備を精いっぱいやっていくだけ」と語気を強め、汗を拭った。

 河井は8月30日の鳥栖戦前、以前から痛みを抱えていた左膝の痛みが増したことで戦線離脱した。その後、約3週間治療に専念してきたが、痛みは完全に取れず「休んで痛みが完全になくなるなら休むけど、そうじゃない。だったらやりたいという気持ちが強かった」と、復帰を決断した。

 離脱中の鳥栖戦では、MF水谷拓磨(18)やMF金子翔太(19)が、リーグ戦デビューし、途中出場から得点に絡む活躍を見せた。河井は「自分だってレギュラーが約束されているわけじゃない。練習から2人よりも良いプレーをしていかなければいけない。モチベーションになっている」と刺激を受けた。若手が定位置争いに名乗りを上げたことも、足をグラウンドに向かわせた。

 浦和戦までに残された“猶予”はあと2日しかない。大榎克己監督(49)が「状態を見ての判断になるけど、できればいてほしい」と期待を寄せる司令塔は、少しでも万全に近い状態を整えていく。【前田和哉】