3冠を達成したG大阪が“お祭りムード”に包まれた。5季ぶり優勝を果たした天皇杯・決勝山形戦から一夜明けた14日、本拠地万博競技場に全選手が集まって優勝報告会が行われた。

 サポーター6500人が集結。開始30分前には会場まで約200メートルの大行列ができ、メーン席は超満員だ。J1復帰初年度でタイトルを総ナメにしたことで、お祭り騒ぎに包まれた。

 長谷川健太監督(49)はシーズン中の本音を吐露。「16位だった時にこれはどうしようかな~と。ガンバサポーターは怖いと聞いていたので、ボコボコにされると思った。こんな成績を取れちゃうなんて、思ってもいませんでした」。すると客席では大爆笑が起きた。東口は、Jリーグ年間表彰式で長谷川監督が叫んだ言葉をまねして「ほんまおおきに!」と絶叫。笑いあり、拍手ありの報告会になった。

 来季は王者としての重圧もかかってくる。今日15日には来年1月のアジア杯に臨む日本代表メンバー発表がある。招集濃厚なMF遠藤は代表としてアジア杯2連覇、G大阪でもリーグ2連覇を約束した。「アジア杯では常にトップにいないといけない。チャンピオンを目指してやります。チームでもACLが入って日程的に苦労することもあるけれど、ガンバでもチャンピオンを目指す」。

 ACLも含めば、15年度は4冠の可能性がある。飛躍の14年を終え、さらなる進化を遂げる1年になる。【益子浩一】